タロットで恋愛を占う際、様々なスプレッド（並べ方）がありますが、このスプレッドは純粋に相性を占う際に使います。恋愛にはいくつかの段階があって、最初の最初は、「相手の存在を知って、何となく気になる」というところから始まります。

そんな出会ったばかりの段階で、とりあえず占ってみるときには、このスプレッドが重宝することでしょう。今回はタロット占いで相性を確かめる時に大切な事をご紹介します。

タロット占いで相性を確かめる時に大切な6の事

タロットで相性をみるポイント①並べ方のポイント

このスプレッドは9枚のカードを使います。最初に左から順に3枚並べて配置。段を変えてまた3枚配置、最後もまた段を変えて3枚配置します。

このスプレッドを横に見た場合、上段は「頭」、中段は「心」、下段は「体」となっています。この分け方は、古代ギリシア哲学者プラトンが提唱した「魂の三分説」と同じです。この意味と実際にどのように占いで解釈するかについては、後ほど解説します。

縦に見た場合、左側が自分もしくは対面での占いの場合は占いを依頼してきた人について、右側は気になる相手について、キーカードは二人の関係性を読み解くためのヒントが示されています。

タロットで相性をみるポイント②上段の頭

魂の三分説によると頭は「理性」を示します。このスプレッドでは、理性的な相性を暗示します。つまり、見た目の印象や話した感触から理性的にどう相手を判断したかが分かるのです。例えば、相手の頭のところにしっかりした人を示す「教皇」が出たら、しっかりした恋愛ができる人だと見なされたことになります。

ここで特に出てきてほしいのは「知恵」を示唆するカードです。理性的に考えて、相手に好印象を抱いたという風に判断できるでしょう。「魔術師」「女教皇」あたりは理想的ですね。

タロットで相性をみるポイント③中段の心

魂の三分説によると心は「本質」を示します。このスプレッドでは、そもそものお互いの好みや、好感度をみる際の参考にします。理性的には自分の溢れんばかりの想いを我慢していても、本心では気になって仕方がないとき、頭とはちぐはぐな結果を示すこともあるでしょう。

ここで特に出てきてほしいのは「勇気」を示唆するカードです。「戦車」や「力」など、意志を押し通すような意味を持つカードが理想です。良いと思ったのであれば、積極的にアプローチしなければ何も始まりません。そのアプローチの第一歩を踏み出すためには、心のブレーキを突破する必要があります。

タロットで相性をみるポイント④下段の体

魂の三分説によると体は「欲望」、すなわち何を欲するかを示します。ここでの欲求とは理性や心とは違う、肉体的、物質的なものです。率直にいえば、お金や肉体について。最も正直で快楽的な部分とでもいえるでしょうか。

ここで特に出てきてほしいのは「節度」を暗示するカードです。欲望をうまくコントロールする「節制」あたりは良いでしょう。欲望を頭と心で制してください。

タロットで相性をみるポイント⑤キーカードの扱い方

このスプレッドを縦にみたとき、真ん中の列の3枚のカードは、キーカードです。これらのカードの取り扱い方は大きく分けて2つあります。

1つ目は読み方のヒントとするというもの。左右のカードで意味が良く分からなかった場合、キーカードと分からないカードを足して2で割ったような意味とします。例えば、コミュニケーションを意味する「女教皇」と意志を押し通す「力」のカードがそれぞれ出た場合、「強く主張する」といった感じに読み取ります。

2つ目は二人が一緒になったときの化学反応の結果です。一人でいたときは、それぞれ独自の性格を持っていますが、人は誰かと一緒になると思ってもみない側面が現れることがあります。例えば、一人でいるときは「隠者」のようにゆっくり物思いにふけることが多いかもしれませんが、その相手と一緒にいると活動的で面白いものを探そうとする「運命の輪」のような状態になるかもしれません。

どちらの扱い方がふさわしいかは、カードを読んでみて、納得感が大きいものを採択します。

タロットで相性をみるポイント⑥良し悪しの判断について

全てのカードが良い意味を示すカードばかり出たら、文句ない相性です。しかし、それは稀なことで、良い悪い入り混じっているのが普通です。入り混じっている場合、まずは自分の恋愛ポリシーと照らし合わせてみましょう。「お金より愛が大事」と思うならば、体の部分が多少悪くても、心の3枚のカードが良ければ幸せな恋愛ができる可能性が高いのです。